甲巻の十七紙~十八紙の蛙と兎の相撲の場面です。
思えば小学~中学の頃、切手の図柄(第二次国宝シリーズ第3集)にあったこの場面をみて、
「世の中にはこんなに絵の上手い人がいたのか」
と衝撃をうけた覚えがあります。
そんな頃から、鳥獣戯画の立体物が欲しいと思っていましたが、フィギュアを作る能力など持ちあわせてませんので、ペパクラで立体化に挑戦してみました。
といっても、動物系をまったく作ったことなかったので、ひとまずごとうけいさんのアマガエルを一度作成してみました。ただ、あまりにレベルが高く、結果としてまったく活かすことができませんでしたが…
3Dデータはいつものメタセコイアで作成。イラレで展開図・説明書。
・蛙
参考になる素体データなど持ち合わせていなかったのでどうなるかと思いましたが、元絵が素晴らしく、思ったよりサクサクと3D化できました。
平面の絵を3D化する際、どうしても「二次元のウソ」にぶつかりますが、今回はそういうことがほとんどなく、改めて絵師の技術の高さに驚愕しました。
とエラそうなことを言いながら、元絵の絶妙なバランスをどうしても再現できなかったワケですが…
最初期の試作品は子供が遊んだあげく紙クズと化してしまい残ってませんでした。
途中、体を細くしたりしましたが、子供に「痩せガエル」と酷評されボツにww
後ろのアマガエルはごとうけいさんのもの。パーツ分けが巧みすぎ。どうしたらこうなるのかさっぱりわかりません…
一応、吐息もパーツ化してみました。(ボクは使わないけどww)
・兎
こちらは蛙とくらべると、より擬人化されて描かれていましたので、人型素体を作成した上でバランスを調整しました。
素体のモデルがマッチョな人形だったせいか、胸板がすこし厚くなってしまいました。これは胸の毛がフサフサということでwww
こちらは試作品が全部残っています。
一発目からほぼ変わってません。
どの方向から見ても、おかしくないようにしたつもりですが…
《反省点など》
・全体的にあまり組みやすくないですが、パーツに丸めグセをつけて、糊しろをひとつひとつ丁寧に貼っていけばなんとか形になると思います。
・一応それぞれ自立するようになっていますが、不安定なので簡易ベースをご利用くださいませ。
・自分の中で展開図は1枚に、と縛りをかけたのに兎の説明書が2枚になったりと本末転倒なところもありますが、オマケが入ったからということで。
・それから、似てませんので、くれぐれも元絵と比べないように(←ここ大事)
2016/01追記
なんと「海洋堂が鳥獣人物戯画のフィギュアを製作中」との報が!
しかも原型は松村しのぶ氏!
楽しみだなぁ~
2 件のコメント:
素晴らしい物を作って頂きましてありがとうございます。
先月京都で見てきまして、本も購入しました。早速自分でも作ってみて飾らせて頂きます。
素晴らしい才能をお持ちなんですね。
ありがとうございます。素人なので拙いものですが…
私も前期・後期とも並んで観てきました。やはり本物は素晴らしく創作意欲を刺激されました!
手が遅いのでなかなか次の作品に取り掛かれませんが、ぼちぼちがんばっていきたいと思っています。
コメントを投稿