2013-03-10

塩ビ管スピーカーを作ってみた

先日より別件でネットを徘徊していたところ、塩ビ管スピーカーなるジャンルのHPに遭遇。うむ、こんな世界があったのか。

そういえばタモリ倶楽部で自作スピーカーの特集してた記憶がうっすらあるぞ。その時は全く興味がなかったんだけど。惜しいことした。



ということで、構想(ネットでの情報収集)1週間、組み立て1日。

一応かたちになりました。



モデルはタイムドメイン理論のYoshii9。
いままで全く知らなかったスピーカーですが、ネット上では総じて評判が良いので、この形に決定。
いろいろなサイトを渡り歩いて情報を集めます(パクります)。


仕様をざっくり決めて材料集めに。

まずはメインのスピーカーユニット。
8cmフルレンジということで、FOSTEX FE83ENやTangBand W3-517SBなどを候補に挙げたけど、防磁になっているユニットであること、仮想グランドの固定がしやすそう、という点からTangBand W3-1364SAに決定。

仮想グランドは、強力な接着剤でボルトを固定し、長ネジをぶら下げるのが定番のようですが、個人的に二液性エポキシも一液強力接着剤も上手く扱うことができません。
調子に乗って重いものをぶらさげていて、ある日突然落下でもしたら危険すぎますので、この方法はパス。スピーカーのマグネット(ドライバ?)にねじを切ることにします。

田舎ゆえスピーカーユニットは近所には売ってないのでネットで購入。

8cmって思っていた以上に小さいんだねぇ。

で、このTangBand W3-1364SAはマグネット部の中心に4φの穴が開いています。ここにM5 0.8ピッチのねじをタップ。




金属のタップなんて中学の技術の授業以来だぞ。

その時はタップを折ってしまい、それを隠すためにネジの頭だけを接着して課題を提出した記憶がwww



しかも手持ちのタップセットは超安物ときたもんだから、タップ中に折らないか冷や冷やものです。
ちなみに切削油なんて持ってないから556で代用。

ネジがきれました。



開いていた穴が浅いのでおもったよりネジがきれませんでした。5mmほどかなぁ。M5ネジ自体も細いし、こんなんで重量物を吊って大丈夫かなぁ。

とりあえずこれで仮想グランドの目処がついたので、近所のHCや100均へ材料の調達に。



スピーカー以外の材料は近所で簡単に揃えられると思っていたのですが、

 ○エンクロージャーの足用のTSフランジ
 ○ニードルフェルト、ベストレイなどの吸音材

が売っていません・・・。こういう時に田舎はツラいぞ。

結局TSフランジはネットで購入(しかも意外と高価)、吸音材は素材不明の配管カバー的なものを代用することに。

100均では定番のワインキャップを8ヶと、耐震ゲルを。

     


材料が揃ったところで組み立てに。

エンクロージャーは1mの塩ビ管VU75にインクリーザー(異径継手)75-100でスピーカー受け、TSフランジ5K80A+100均ワインキャップで足を。
ワインキャップはM8のネジで固定できます。

内部には振動防止のシール付鉛板を。



これっぽっちでは何の役にも立ちそうにありませんが。




その後、発泡スポンジ的な素材の配管カバーを吸音材がわりに。



スポンジとはいってもあまりやわらかくない素材(イメージとしては「丸ぼうろ」的なパサパサ感)なので適当じゃなさそうですが。


スピーカーユニットは、エアコンの配管キャップに穴を開けネジで固定。インクリーザーに載る部分は耐震ゲルを切り貼り。ゲルOKパッキンが欲しいぞ。







仮想グランドですが。
せっかくユニットにM5のネジをきったのに、M5の長ネジが売ってない…。
苦肉の策として「コの字」の汎用金具をスピーカーにM5ネジで固定し、反対側をM8-M10の高ナットでM10の長ネジ1mをぶら下げることに。


こんな感じです。






ユニットと重量物の間にスペースがあくのって、どうなんだろ?
仮想グランドの目的自体よくわかっていないので、これが良いのか悪いのか判断できませんが。(ダメなにおいがプンプンしますwww)
ちなみにM10の長ネジだけでは、たいした重量をかせげません。このあたりは今後の検討課題に。



スピーカーケーブルは、キャプタイヤ2芯3.5sq。

外のビニールを剥きます。

まず外周に浅めの切れ込みを1周させます。
で、切り口を中心にして折り曲げます。

広がった切り口にカッターの刃を軽くあててやると、簡単にビニール皮膜が裂けて気持ちいいです。



あとは接続するだけ。

と思ったのですが、このキャブタイヤの3.5sq、太すぎました…。
spユニットに接続するために平型端子(+は普通サイズ、マイナスはsp用の細いサイズ)をかしめようとすると、線が太すぎてムリでした。
で、アンプ側も太くて入れられなかったのでキャブタイヤ断念…

結局よくわからない安物ケーブルを買いなおすハメに。


sp側は端子接続にしました。



完成しました。



途中の立バンドは転倒防止用です。
このあたりで、すでに本気で音を追求していないのがバレバレですが。



色を塗ってないので、塩ビ管そのものです。
これを見ていると、なんだか昔のトイレの換気扇にしか見えなくなってきました。

本家にならって白色にしたいけど、グレーから白をたちあげるのはメンドくさいなぁ。ゆくゆく考えよう。



いよいよ緊張の音出し。


出ました。ちゃんと鳴っています。筒鳴りしている感じもありません。


けど、びっくりするほど音が違うって気もしないなぁ。
安物ミニコンポのspに比べて確かに解像度があがった気はしますが、それがこのyoshii9風の効果なのか、もともとのspユニットの性能なのか、それともフラシーボ効果なのか…。
ヨメはまったくわからない、って言ってます。
やはり吸音材、仮想グランドで妥協しているのが影響しているのかもしれません。



このままリビングに設置(放置)しようと思いましたが

「ガラクタをリビングに置く気か!」

と、ヨメが激怒であえなく撤去…。



とりあえず色を塗るかねぇ…

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